スマホでネットやスマホゲーム、LINEのやりすぎ、動画の見過ぎなどが原因で契約しているデータ通信の上限にいくという経験をしている人も多いと思います。パケットの上限に達したことで128kbpsに速度制限されると正直、メールとLINE以外の使用はキビシイと思います。じゃあ、スマートフォンのアプリってどれぐらいデータを通信してるのか気にしたことってありますか?
データ通信量をある程度知ってると、自分で今月はあとどれくらい使えるかという今の状況を把握できるんじゃないかと思いますよ。例えば128kbpsの速度制限をされても、ネットブラウジングしている時でも動画や写真は表示しないでテキストデータを表示するだけなら、思ったよりデータ浪費しないものです。そこで、具体的にはどうなんだろうと主なアプリやサービスのデータ使用量を調べてみました。
Web表示
Yahoo!トップページを表示 ⇒ 約230KB
メール
メール送信した場合 ⇒ 約5KB(0.005MB)※テキストを300文字入力して送信した場合
LINE
●トーク機能 ⇒ 約50KB(0.05MB)※5回ずつ短いコメントをお互いに投稿、プラス5回ずつスタンプを投稿(合計20回の投稿)
●トーク機能 ⇒ 約2KB(0.002MB)※500文字のメッセージを一回投稿した場合
●音声通話 ⇒ 約0.30MB ※音声通話1分間の場合
●音声通話 ⇒ 約18.0MB ※音声通話1時間の場合
●ビデオ通話 ⇒ 約5.13MB ※ビデオ通話1分間あたり
●ビデオ通話 ⇒ 約308MB ※ビデオ通話1時間あたり
●Facebook を同期 ⇒ 約50KB(0.05MB)
●ニュースフィードを22個表示 ⇒ 約1.43MB
●写真とテキストで近況を投稿 ⇒ 約0.14MB
●Twitter を同期 ⇒ 約0.1MB
●タイムラインの表示 ⇒ 約0.81MB
●ツイートを投稿 ⇒ 約0.63MB
Youtube
●低画質で再生 ⇒ 約3.07MB ※モバイル向け低画質(420P)で1分間再生
●高画質で再生 ⇒ 約11MB ※モバイル向け高画質(720P)で1分間再生
ゲームアプリ
●パズル&ドラゴンズ ⇒ 約160KB ※10分間遊んで転送量を確認した場合
●LINE:ディズニー ツムツム ⇒ 約430KB ※10分間遊んで転送量を確認した場合
まとめ
LINEのデータ使用量が合計20回の投稿で約50KB(0.05MB)と少ないというのは意外です。考えてみればテキスト投稿がメインであればそんなにデータ量を必要としないはずなのでそれもうなずけます。でも、いくらLINEのデータ使用量が少ないことが分かったとは言え画像や動画の投稿が増えればデータ量はもっと増えるので注意が必要です。
ゲームアプリもデータ量をそんなに使用しないものです。ただしゲームアプリの場合、データのアップデートが頻繁に行われます。そのデータをダウンロードする際のデータ量は意外とバカにならないものです。それに元々のアプリの容量がかなり大きいこともゲームアプリに特徴です。
いずれにしてもやはり基本的にテキストデータの表示であればそんなにデータ量は消費しません。画像データや動画データを表示したり投稿したりする際のパケット、アプリそのもののデータ量がポイントになってくると思います。
Facebookで「写真とテキストで近況を投稿」が約0.14MBといっても写真のサイズによってそのデータ容量は変わってきますしTwitterの「ツイートを投稿」も約0.63MBですが、写真や動画を投稿すればその容量は多くなります。
いずれにしても普段あまりスマホを使わないライトユーザーであれば、写真と動画、特に動画にさえ気をつければあまりデータは消費しないのではないでしょうか。そのことが分かると気持ちが楽になりますよ。ひょっとするとデータプランを一段階下げてもいいかもしれません。
ちなみに契約しているデータ量によって、高速通信できる容量はもちろん異なりますので、各契約データプランで1日に通信可能なデータ量の目安も書いておきますので、ご参考までに。
契約データ量毎の1日あたりデータ通信可能な量
契約データ量 | 一日あたり通信可能なデータ量 |
---|---|
1GB | 33.3MB |
2GB | 66.6MB |
3GB | 99.9MB |
5GB | 166.5MB |
7GB | 233.1MB |
10GB | 333.3MB |
※一ヶ月=30日で計算した数値になっています。
こうしてみると、1GBでも1日あたり33MBぐらい使えることになります。LINEやFacebookも十分に利用できますし、Youtubeも低画質の短い動画(さすがに長時間動画はムリです)であれば少しは見ることができます。普段そこまでネット接続を利用しない人や自宅では無線LANを使っている人であれば、1GBのプランでも十分使えるような気になってきます。
キャリア・格安SIMの1GB以下データプランの主な料金
プラン名 | データ 容量 |
月額利用料 (税別) |
備考 |
---|---|---|---|
キャリアの1GBデータプラン | 目安※データプラン単独の利用はできません | ||
nuroモバイル 0SIMプラン | 500MBまでのデータ通信が無料になるプランです。 | ||
mineo シングルタイプ 500MB | |||
mineo シングルタイプ 1GB | |||
イオンモバイル データ1GBプラン | |||
DMMモバイル データ通信SIM 1GBプラン | |||
U-mobile データ専用 1GBプラン | |||
エキサイトモバイル定額コース 1GBプラン | |||
LINEモバイルLINEフリープラン |
※FREETELは事業を楽天モバイルに承継しています。
上記の表は格安SIMはデータプランの表示ですし、キャリアの場合はデータプランのみで契約することができないのであくまでも目安にすぎませんが1GBのデータプラン自体にキャリアに毎月支払っている金額は2,900円だということは確かです。
一方、同じデータ容量で格安SIMの場合だと約500円の月額利用料で済んでしまいます。この差は非常に大きいものです。一年間で30,000円近くの違いが生まれる計算になるわけですから。
スマホにかかるお金は右肩上がりになっているような印象です。毎月スマホ代で支払っている金額が平均的に7,800円というデータを見たことがあります。一人暮らしならそれでも何とかいいかもしれませんが、家族が増えるとその出費は影響が大きいと思います。
そんな時には格安SIMを利用することで節約することができますし、いくら格安SIMの月額利用料が安いとはいっても豊富なプランの中から自分のスタイルに合ったプラン(容量)を選ぶことはスマホにかかるお金を抑えるためにはとても重要なことです。
そのためには自分が「どんなアプリをどれぐらい使っているのか」、「各アプリがどれぐらいデータを消費しているのか」を知ることは自分の利用状況を把握するためにも大きな情報です。
だからといって、何も厳密に行う必要はないですし、きちっと計算したところでスマホがバックグラウンドでデータの送受信を行っていることもありますからデータ容量の誤差がでてきてしまいます。大体でいいので、このアプリはこれぐらいデータを使うんだなと理解しておくと自分のプランが適正かどうか、無駄に大容量のプランを契約していないかどうかの指標になってくるのではないでしょうか。