
追悼アカウント.comのオンライン葬儀は新しい葬儀の形になるのか?
2020/04/20
毎日のように新聞のお悔やみ欄には誰かしらが亡くなったことを記載してあります。普段は他人事ではありますが、知人やその親族、また自分の家族・親類が亡くなった時には関心を寄せる欄になりますね。
決して頻繁に参加するわけではない葬儀ですが、その形式がずいぶん変わってきたことにお気づきでしょうか。
気が付けば周りに増えた葬祭会館
ここ最近、周りに葬祭会館がたくさん建っていることに気づきました。私は自宅から会社まで車で30分程度の距離がありますが、その間だけでも3、4軒の葬祭会館があります。
経済産業省が平成29年に行った特定サービス産業実態調査によると「冠婚葬祭業」の会社・団体は全国で9,328だそうです。冠婚葬祭ですから、必ずしも葬祭業だけの数ではありませんが、かなりの数を占めることは間違いありません。
単純計算で各都道府県に平均198箇所もの葬祭会館があることになりますから、それは目立つはずです。もちろん、すべてが葬儀を行うわけではなく結婚式場も含みますが、それでもかなりの数なことは間違いありません。
今の世の中(少なくとも現代の日本)は資本主義社会ですから、需給のバランスが効いています、つまり、需要(葬儀を行う人が多い)があるから供給(葬儀場)が多くなっている理屈がなりたります。
実際、最近では葬儀に参加するのは葬祭会館であることが多くなっています。ここ10年程度振り返るだけでも大きく変わってきたと感じます。
どんどん規模が小さくなる葬儀【ただし、個人的感覚】
私の母方の祖母が2016年に亡くなりました。祖父はそこからさらに30年近く前に亡くなっているので人生でほぼ初めてに近い葬儀への参加となりました。その時、葬儀を行ったのが檀家となっていたお寺でした。お通夜は自宅で行いました。
また、その同じ年には妻の母方の祖父が亡くなり、やはり葬儀はお寺で執り行いました。どちらの葬儀に関しても地元の議員さん(代理の方ですが)が参列していたのが印象的でした。
つまり、13年ぐらい前はまだ葬儀の主流はお寺で執り行っていたということです。
それから数年経ち、何人かの親類の葬儀に参列する機会がありましたが、気が付いたら当然のようにお通夜は自宅で執り行い、本葬は葬祭会館で行うスタイルになっていました。
先日、仕事先の方のお姑さんが亡くなれた時の話を聞いていると通夜、葬儀ともに葬祭会館で行ったそうです。
もちろん、お家の広さや都合にもよりますから一概には言い切れませんが、葬儀はお寺から葬祭会館ですべて執り行うスタイルに変化していっているということが分かります。
それに伴い、葬儀自体の規模も変わってきていると感じます。昔の葬儀は親族はみな参加するのが当たり前という印象でした。3歳ぐらいのころに母の兄は亡くなった際にはまだ小さかった私はよそに預けて母は葬儀に参加していました。
でも、最近では都合がつけばという感じで、わざわざ遠くから無理してこないでもいいよ。こちらでこじんまりと葬儀を行うよという感じでスタイルに変化しつつあるように思います。
それは、家族葬と言う言葉が使われるようになっていることからも分かります。以前は「家族葬」なんて聞いたこともない言葉でしたから。
葬儀に携わって感じたこと
私は祖父母や母と言った近しい親族を毎年のように見送る時期がありました。いずれも通夜は自宅で行い、本葬は葬祭会館で執り行いました。葬儀のお手伝いをしながら感じたことがあります。
私の実家は10数年前に何十年も暮らしてきた土地から隣の県に引っ越して来ました。そのため、親族の大半は元々いた県に今も住んでいます。特に祖父母が亡くなった時に感じたのですが、葬儀に参列してくれるのはやはり高齢の親族です。
代替わりしているとは言え、やはり祖父母に一番近しい親族が来たいと考えてわざわざ遠い場所から来てくれました。それ自体はとてもありがたいことですが、祖父母ともに90代でしたので来てくれた親族もそれなりの年齢です。やはり体がキツそうに感じました。
葬儀が終わったら疲れた様子だったのを記憶しています。
誰にどうやって伝えるのか
また、もう一点感じたのが故人の交友関係です。意外とはっきりと把握していないことが多く、基本的に親戚に連絡して終わりましたが、母の場合はそれだけではありませんでした。
今も新聞のお悔やみ欄を活用することができますが、以前ほど新聞を購読している人は多くありませんから伝えたい人に伝わるとも限らなくなってしまいました。
最終的に携帯電話のアドレス帳の中から心当たりのある人に電話をかけることで母が亡くなったことを伝えることにしました。
でも、時代はさらに変わっています。最近では電話もあまりかけなく少なくなったという人も多いと思います。そう言う人は今ではLINEやFacebook、twitterなどSNSを利用することになるのでしょう。
そうなると逆にSNS上だけでつきあいがある、遠く離れた知人も多くなってくるケースが考えられます。これまでにはレアなことだったのが今後は結構当たり前になってくるわけです。
普段は意識することのない「葬儀」のことですが、いざ喪主や喪主の親族となるときちんと取り組まないといけないことでもありますし、結婚式と違って短期間で待ったなしなのも特徴です。
しかも最近では家族葬で執り行う場合も増えていて、葬儀の日程を知らせる事もしないこともあります。最後の別れをしたいと考える知人や親族にとっては不満にのこることもありますね。
それを解決する一つの方法となるのが追悼アカウント.comの「オンライン葬儀」です。
オンライン葬儀とは?
オンライン葬儀は通夜や本葬、告別式の様子を撮影し、その動画をネット上の専用ページで配信することでインターネット上で葬儀に参列してもらうことができるサービスです。
ネット上で葬儀に参列することになるので、家族葬にしているため参加できない故人の友人・知人や故人とSNS上でのみつきあいがあった方、遠方にいてなかなか参列できない親族などに向けて最後のお別れの場として利用することができます。
追悼アカウント.comではオンライン葬儀のため、2つのサービスを提供しています。1つが「オンライン葬儀サービス」です。先ほどご紹介した葬儀の様子を納めた動画を専用ページで配信してネット上で参列できるようにしてあります。
※葬儀の様子は自分で撮影しておく必要があります。
専用ページでは記帳や香典も受け付けることができますので、実際の葬儀に参列したようにできるのが特徴です。ちなみに香典はクレジットカードでの支払いになります。
また、葬儀に参列した際には香典返しもつきものですが、オンライン葬儀では香典返しでは香典返しがない旨をあらかじめ専用ページで案内するようになっていますのでオンライン葬儀の参列者への香典返しは不要となります。
もう一つのサービスが葬儀の告知に使うことができる専用ページを作成する機能です。故人が亡くなった旨や通夜、告別式の会場日時をお知らせするのに使うことができます。
この告知機能は無料で利用することができるのでSNSやメールで案内を出すのに利用できますし、ご丁寧にページの下にはFacebook、twitter、LINEのシェアボタンがついているので操作も簡単に個人のSNSつながりの方々へお知らせすることができます。
オンライン葬儀は基本的に無料で利用できますが、有料プランもあります。両者の違いを表にまとめましたのでご紹介したいと思います。
無料プラン | 有料プラン | |
葬儀の告知 | 可 | 可 |
お香典辞退 | 辞退不可 | 香典受領または辞退の設定可能 |
参列者のご記帳・ 追悼メッセージ送信 |
可 | 可 |
利用料 | 無料 | 9,800円(税別) |
動画の配信期間 | 1日のみ | 1週間(7日間) |
参列者数制限 | 100人まで | 無制限 |
無料プランでも有料プランでも基本的な機能は利用することができますが、大きな違いは動画配信できる期間と参列者の数になります。特に配信期間の差は大きいかもしれませんね。
葬儀のことは今すぐ使ってみようと考えるものではありませんが、こういうサービスもあるんだということを知っておけばいざと言う時にあわてずに対処できますから、後悔せずにすみますね。
5Gの世の中でも葬儀はオフライン
とは言え、ずいぶん様々なものがネット対応してきたオンラインサービスですが、葬儀に関してはやっぱりオンラインには抵抗がある人が多いようです。
喪主側がその気でも参列者はお年を召した方も多く、まだまだ直接喪主へのごあいさつや遺影を直接おがんで最後のお別れをしたい人がまだまだ圧倒的多数と言えます。
それでもすでに書いたように葬儀の形式自体はコンパクト化してきています。だとしたら、喪主の意向にそって葬儀をすすめてくれる会社を選ぶことの方が今の時点では良さそうです。
葬儀コンシェルは今の葬儀のトレンドを踏まえて火葬のみを行う火葬式から家族葬まで様々な喪主の意向、予算に寄り添ったサービスをしてくれるのが特徴です。もちろん、一般葬にも対応しているので安心できます。