
非常食に最適な「飲めるごはん」とは?そして購入方法は?
2018/10/30
最近、自然災害の影響で停電やガス、水道というライフライン全てが止まってしまう事態が何度か起こっています。そういう時には非常食などを備えることを検討することも多いと思います。
今、非常食として注目を集めている「飲めるごはん」を紹介したいと思います。
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目次
飲めるごはんとは?【おかゆ?甘酒?日本酒?】
飲めるごはんというと何となく柔らかいイメージがありますから、おかゆや甘酒かと思ってしまいます。(日本酒もお米ですが、ごはんなイメージはないですよね(笑))
実は飲めるごはんは大阪府にあるJA北大阪が開発した缶入りの穀物飲料で、正式名称を「農協の飲めるごはん」と言います。
缶入りタイプなので熱や水を加える必要なく水分補給と栄養補給の両方ができるのが特徴で、保存期間が5年間なので非常食や保存食として備蓄しておくにも最適です。
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飲めるご飯の味や原材料は?
飲めるごはんは主原料がお米(ひのひかり)とハト麦(国内産)、小豆が主原料になっています。味は「梅・こんぶ風味」と「ココア風味」、「シナモン風味」の3種類があり幅広い年齢の方が飲めるように工夫してあるんですね。
また、非常食としても食べ物にアレルギーを持つ方でも飲めるようにアレルゲン特定物質27品は配合されていないので安心です。
アレルギー表示対象品目
特定原材料7品目 |
エビ、カニ、小麦、そば、卵、乳、落花生 |
特定原材料に準ずる20品目 |
アワビ、イカ、イクラ、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、 牛肉、くるみ、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、 まつたけ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン |
そして、とろみのある仕上がりになっているので飲む力(嚥下(えんげ)能力が)弱くなったお年寄りでも飲みやすくなっています。アレルギーや高齢の方でも摂りやすい工夫がしてあると避難場所などでも備蓄しやすいですね。
飲めるごはんの味を知りたいと思って、色々と探してみましたが、口コミ情報を探すことができませんでした。ただ、実際に飲んだ方の感想として「お米の粒が口の中に残る」、「善哉(ぜんざい)のような食感」のようです。
ということは、味や食感としてはおかゆよりも甘酒に比較的かもしれませんね。また、開発元のJAの方も「ご飯をかんでいる感覚をあえて残した」と語っており、「腹持ちがよい」とのことです。
かむことで満腹感がでやすいので、食べ物が少なくなる事態が想定される非常食としては少量でも腹持ちがよくできるのは大切なことですね。
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飲めるごはんの150kcalってどれぐらい?
いきなりカロリーを出してしまいましたが、飲めるごはんのカロリー(熱量)がひと缶245gで150kcalです。でも、カロリーってよく目にしますけど意外とピンとこないですよね。
そこで150kcalに近い食べ物を調べてみました。ご飯だったらどれぐらいとかの方がイメージ湧きやすいですからね。
1膳で約160g(約270kcal) | |
6枚切のパン1枚で約160kcal | |
1人前(180g)で約230kcal | |
1人前(220g)で約240kcal | |
1人前(180g)で約270kcal | |
1人前(220g)で約330kcal | |
中サイズ1個で約80kcal | |
1個で約25kcal | |
中サイズ1個で約320kcal |
飲めるごはん1缶分のカロリーに一番近いのは6枚切のパン(約160kcal)、中サイズのじゃがいも2個(約160kcal)といったところです。(さつまいもはカロリー高いですね)
ただしパンもじゃがいもも素材そのもののカロリーとなっています。当然、バターやジャムなどをつけるともっとカロリーは上がります。そのことを考えると飲めるごはんは少し物足りないですけど、非常食と考えると仕方ないですよね。
それだけに腹持ちがよくなるようにとの作りは必要なことですよね。
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飲めるごはんはこんな用途に向いている
飲めるごはんは災害時の非常食としてはもちろん多くの人でも飲める原材料と5年間という保存期間から様々な用途に幅広く利用できます。
職場への配備
2011年に発生した東日本大震災は日中に発生したこともあり、交通機能がストップし職場から自宅へ帰ることができない帰宅困難者(帰宅難民)がたくさんいました。
そのため、勤務先にストックすることで万が一の時にも非常食としても活躍します。実際、民間企業でも飲めるごはんを導入している会社が増えているようです。
公民館などの避難場所への配備
地震だけでなく、大雨や雪害など緊急で避難をしないといけないような事態が増えています。そういう時に最初に集まるのが公民館や学校などの公共の施設です。
万が一、大規模災害で避難したとしてもすぐに救援物資が届くとは限りませんから、応急用に摂る食事として飲めるごはんはぴったりです。
社寺仏閣への配備
インバウンド、観光立国を目指している日本では毎年多くの観光客が海外から訪れていて、人気が高いのが京都や鎌倉を始めとした歴史ある街です。
そういった場所で災害にあった場合、昔から避難場所として想定されているのがお寺や神社です。そういった場所でも配備することで万が一の時にもスムーズな対応ができるのではないでしょうか。
病院、介護施設などへの配備
とろみのついた飲料となっている飲めるごはんは高齢者でも飲みやすくなっています。そのため、手術後や災害時でも通常の食べ物を摂りにくい方が多くいる施設でも最適だと思います。
実際に、多くの施設で非常食としての採用を検討されているようです。
他にも災害への備えが急務な地方自治体でも納品されていたり、平成26年2月に埼玉県秩父地方であった道雪により一部集落が孤立化したときに、初動対応の救援物資として穀物飲料が自衛隊のヘリコプターによって運搬され、住民に届けられたという実績もあるようです。
飲めるごはんの納品実績(地方自治体)
兵庫県神戸市、埼玉県、埼玉県三郷市(神川町・美里町)、京都府京田辺市、香川県まんのう町、大分県大分市 他
飲めるごはんの購入方法
飲めるごはんをネットで購入する方法はないかと色々調べてみましたが、2018年8月に販売を開始したばかりのせいか、見つかりませんでした。
現時点で販売を行っているのはJA北大阪ではなく「ミツレフーズ」という会社が販売代理店になっているようでした。そこでの注文方法を調べてみると、なんとFAXでした。
現時点では30食1ケース単位での注文が可能でどの味も1ケース8,424円で購入できるようです。支払い方法も今のところ、代引きのみのようでした。送料と代引き手数料は無料みたいです。
自然災害に意識が向いている今の状況だったら、もう少し待でばネット通販でも販売を開始しそうですが、災害はいつ起こるか分かりません。【追記】アマゾンで買えるみたいなのでリンクを掲載しておきます
早めに購入するのもひとつかもしれませんね。